2010年7月29日木曜日

ダンコウバイ(壇香梅)

裏山の舗装林道側の林縁、ウリカエデ、コナラ、コシアブラなどの雑木林の中で見つけました。樹高約1.5mの若木です(2010.7.17 14:20撮影)。


葉は互生し全縁で、上部が3裂したものがふつうだそうですが、不規則な形状で、切れ込みの無い葉や、4裂さらに5裂した葉も見られます(2010.7.17 14:23撮影)。


葉の特に葉脈上に短い軟毛が見られます(2010.7.17 14:21撮影)。


葉裏は緑白色で全体に短毛が見られ、葉脈上には長毛が密生しています(2010.7.17 14:22撮影)。


幹は直径1cm足らずで、黄褐色の樹皮全体に緑灰色の細かい網目と円形の皮目が見られます(2010.7.17 14:23撮影)。

2010年7月17日土曜日

コツクバネウツギ(小衝羽根空木)その4

裏山のあちこちに自生しているコツクバネウツギですが、樹冠が紅葉しているものが見られます(2010.7.17 14:28撮影)。


2あるいは3裂した萼片が赤銅色に、葉は日陰の部分を残して赤褐色に紅葉しています(2010.7.17 14:28撮影)。

イソノキ(磯の木)その3

裏山でおよそ1ヶ月前に開花し始めたイソノキですが、今ではどの木にも多数の赤い実が見られるようになりました(2010.7.17 14:26撮影)。


果実は直径6mmぐらいで球形の赤い実ですが、熟すと紫黒色になるそうです(2010.7.17 14:26撮影)。一見、美味しそうですが、いろいろ調べてみても「食べられる」という記載も「食べられない」という記載も見当たりませんでした。やっと見つけた記載は「・・この黒い果実を食べてみたがまずかった。」というものでした。やはり食べない方が良さそうですね。

ヤブコウジ(薮柑子)その2

裏山のヒノキ林のやや薄暗い林縁のあちこちに群生しているヤブコウジに花が咲き始めました(2010.7.17 14:31撮影)。


今は辛うじて葉柄だけが残っている昨年の葉の葉腋に長い花柄を出して下向きにピンク色がかった白い花が通常2個付いています(2010.7.17 14:31撮影)。


花冠は直径5〜6mmで、5裂しています。雄しべには花糸は見られず、5個の葯が集まっていて中から雌しべの花柱が長く出ています(2010.7.17 14:32撮影)。

タラノキ(楤木)その4

裏山の“ズボラ菜園”内に生えているタラノキです(2010.7.9 17:32撮影)。


羽片を見ると、小葉の付け根部分の葉軸の表裏に、長い鋭い刺が見られます(2010.7.9 17:32撮影)。


葉脈や葉軸の随所に細かい刺が見られるものの、毛は短いものが散生しているだけです(2010.7.9 17:35撮影)。


小葉の裏には、葉脈(主脈・側脈)や葉軸にじゃもじゃの毛が散生していますが、主脈に細かい刺が生えていま(2010.7.9 17:36撮影)。


裏山に生えているタラノキのほとんどがこのタイプのようです。

2010年7月8日木曜日

カンサイスノキ(関西酢の木)

裏山の最奥部で樹高0.5mの低木のカンサイスノキに果実が一つだけ付いていました(2010.7.8 14:12撮影)。


緑白色の小枝についている葉は互生で楕円形、やや波打っており、縁には細かい鋸歯があります。同じスノキ属のナツハゼなどの葉よりもやや厚手で、かじると特有の酸味があります(2010.7.8 14:13撮影)。


葉表は無毛ですが、ごく短い葉柄や葉脈には細かい毛が生えています(2010.7.8 14:13撮影)。


葉裏には短毛が生えており、主脈の基部から葉柄にかけては伏毛ないしは曲がった毛が密生しており、これがスノキと異なるカンサイスノキの特徴のようです(2010.7.8 14:17撮影)。


果実は枝先の短い総状果序に生っていたと思われますが、その一つだけが辛うじて残っていました。長さ7-8mmの、紫黒色で光沢がある球形の液果です(2010.7.8 14:11撮影)。

マルバハギ(丸葉萩)

裏山の菜園北側に生えているマルバハギです。未だ花は見られませんが、毎年ヤマハギと同時期に赤紫色の花を咲かせています(2010.7.4 15:52撮影)。


緑灰色の細い枝に3出複葉の葉を付けています(2010.7.4 15:52撮影)。


よく似たヤマハギと葉を比較してみました。どちらも比較的大きめの葉を選んでいます。マルバハギの葉(右)の小葉は長さ4cmで幅2.5〜3cmの楕円形、ヤマハギの葉(左)の小葉は長さ5〜6cmで幅2.5〜3cmの長楕円形です。葉柄はマルバハギが約3cmに対してヤマハギは約7cmです(2010.7.7 15:19撮影)。


小葉は縁が全縁で微妙に波打っており、先が凹んでいて、その中央部から主脈が針状に突き出ています(2010.7.7 15:22撮影)。


小葉の葉柄などに粗い伏毛が密生しています(2010.7.7 15:24撮影)。


葉裏にも葉柄から主脈を中心に粗い伏毛が密生しています(2010.7.7 15:25撮影)。

ヤマハギ(山萩)

舗装林道沿いの菜園入口脇に生えている落葉低木のヤマハギです。今年は未だ花芽も見えませんが、毎年赤紫色の花を咲かせています(2010.7.4 15:49撮影)。


赤褐色の細い枝に長い葉柄の3出複葉の葉を付けています(2010.7.4 15:51撮影)。


よく似たマルバハギと葉を比較してみました。どちらも比較的大きめの葉を選んでいます。ヤマハギの葉(左)の小葉は長さ5〜6cmで幅2.5〜3cmの長楕円形、マルバハギの葉(右)の小葉は長さ4cmで幅2.5〜3cmの楕円形です。葉柄はヤマハギが約7cmに対してマルバハギは約3cmです(2010.7.7 15:19撮影)。


小葉は縁が全縁でやや波打っており、先がやや凹んでいます(2010.7.7 15:21撮影)。


小葉の葉柄には細かい伏毛が密生しています(2010.7.7 15:26撮影)。


葉裏にも細かい伏毛が生えています(2010.7.7 15:26撮影)。

2010年7月7日水曜日

ネムノキ(合歓の木)その2

自宅敷地と裏山の菜園を境する石垣の中段に生えているネムノキが開花し始めました。樹高3〜4mの樹冠に咲き始めた花を、幸運にも石垣上段にある菜園から間近に観察することが出来ました(2010.7.7 15:13撮影)。


葉は2回偶数羽状複葉で、長さ20〜30cmです(2010.7.7 15:28撮影)。


小葉の付け根の部分に粗い毛が集まっています(2010.7.7 15:29撮影)。


花は頭状花序で、20個ほどの小花が集まっています。小花では淡紅色の雄しべが最も目立っていて30本ぐらいありそうです。中にやや太い白い雌しべが1本あって、淡緑色の花弁がこれらのしべを根元付近で束ねているように見えます。頭状花序であることは蕾を見るとよく判ります(2010.7.7 15:09撮影)。


夕立の後にもう一度見ると、蕾が見事に開花していました(2010.7.7 18:03撮影)。

2010年7月5日月曜日

ヤマツツジ(山躑躅)

裏山ではないのですが、田んぼ北側の林縁に生えているヤマツツジの花をやっと見つけました(2010.7.4 9:46撮影)。ほぼ1週間前に隣町の道路脇で開花したヤマツツジを見つけたのですが、当地でも見つかって安堵しています。


多くの枝先に、濃緑色でやや光沢のある春葉を伴って、2〜3個の朱色の花が付いています(2010.7.4 9:47撮影)。春葉は最大で長さ6cm、幅3cm程度です。


花冠は直径3〜4cmの漏斗形で5裂しており、上部の裂片に濃い色の斑点があります。雄しべが5本で、それより長い雌しべが1本あります(2010.7.4 10:02撮影)。


葉は卵形で先は尖り、表には褐色の伏毛が見られます(2010.7.4 9:48撮影)。


葉裏には、特に葉脈上に褐色〜白色の伏毛が密生しています(2010.7.4 9:47撮影)。

2010年7月3日土曜日

ヤマウルシ(山漆)その2

昨年11月に落葉して果実がボロ雑巾のように垂れ下がっていた同じヤマウルシですが、今は周りの木々が繁茂してその存在すら判り辛くなってしまいました(2010.6.25 9:01撮影)。樹冠付近に小さな花序が見えたのですが、画像では見えないほど貧弱なものです。昨年の果実が垂れ下がって鈴なりであったことから、おそらくヤマウルシは隔年結果性が強いのではなかろうかと想像しています。


葉は互生で奇数羽状複葉です。小葉は4〜8対だそうですが本種は若木のためか最大でも5対ほどです(2010.6.25 9:02撮影)。


小葉は長さ10cmほどで全縁ですが、時に歯牙が見られます。葉軸は赤褐色で軟毛が密生しているようです(2010.6.25 9:02撮影)。

タラノキ(楤木)その3

山菜のタラの芽を食卓に提供してくれた裏山のタラノキは、すっかり成長して大きくなりました。自宅敷地石垣の脇に生えているタラノキも樹高4〜5mに成長しています。木の上の方に大きな葉がまとまって付いています(2010.6.30 13:20撮影)。


葉は2回羽状複葉で互生しています。長い葉は長さ1m近くありそうです(2010.6.30 13:22撮影)。


小葉は長さ10cmにもなる卵形〜楕円形で、先は尖っています。縁には不揃いな鋸歯があります(2010.7.9 10:57撮影)。


新ためて複葉を見てびっくり、通常あるはずの刺がどこにも見られません(2010.7.9 10:56撮影)。


小葉の付け根付近の表側には、もじゃもじゃの毛が葉脈や葉軸に生えていますが、あるはずの刺が見えません(2010.7.9 10:58撮影)。


同じ付け根付近の葉裏には、葉脈(主脈・側脈)や葉軸にもじゃもじゃの毛が密生していますが、刺は見当たりません(2010.7.9 10:58撮影)。


幹径6〜7cmあり、タラノキとしては大木の部類でしょう。樹皮は灰褐色で、不明瞭ながらも縞状に見えます。幹には多くの鋭い刺が生えており、よく見ると皮目もあることが判ります(2010.6.30 13:21撮影)。


刺は、上で見たように2回羽状複葉には全く見られないものの、幹(茎)には多く見られるので、メダラではなく、やはりタラノキであろうと判断しました。同様のタラノキは自宅敷地北側の枯れ沢で2株見つけています。