2010年6月7日月曜日

イボタノキ(水蝋の木)

自宅裏の水無し沢脇で白い総状花序をつけているイボタノキを見つけました(2010.6.4 9:52撮影)。見かけ上樹高は1m程度(幹径約1cm)ですが、幹を見ると刈り払われた跡があるので、刈り払っていなければ2m以上あったと予想されます。


一見すると偶数羽状複葉に見えますが、不分裂ー対生ー全縁の落葉樹です。葉表では主脈が凹んで目立ち、逆に葉裏では主脈が突出しているます。葉先が尖っているのはミヤマイボタで、葉先が尖らないのがイボタノキの特徴と言われていますが、中に尖っているように見える葉もあります(2010.6.4 9:54撮影)。


山渓ハンディ図鑑5「樹に咲く花」によると、葉裏の主脈に毛があるものから無いものまで変化が多いそうですが、本種は比較的長い毛が散生しています(2010.6.4 9:55撮影)。


新枝の先の総状花序を構成する小さな花は純白で厚手、その花冠は筒状漏斗状、裂片は4裂しています(2010.6.4 9:55撮影)。


枝には短枝が発達しており、樹皮は淡灰色で、丸い小さな皮目が散在しています(2010.6.4 10:03撮影)。

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