2010年2月13日土曜日

イヌエンジュ(犬槐)

羽状複葉ー互生ー全縁の落葉高木です。最初に見つけたのは一昨年で、隣りの別荘敷地に移植された樹高5〜6mの成木です。写真のものは裏山で昨年見つけた若木で、幹径5cmで樹高は3m程度です(2010.2.13 14:39撮影)。


冬芽の仮頂芽は卵形で長さ5〜6mm、側芽は仮頂芽よりもかなり小さく見えます。いずれも芽鱗は短毛で被われています(2010.2.12 15:12撮影)。
本来イヌエンジュは中部地方以北に分布し、中国地方など中部地方以西で見られるものは、芽鱗が無毛のハネミイヌエンジュのようです。山渓ハンディ図鑑4「樹に咲く花」によると「ハネミイヌエンジュは小葉の数がやや多く、花はやや小さい。また旗弁が強くそり返って上側の萼片に接する」そうですから、今年開花したら詳細を確認したいと思っています。

ザイフリボク(采振木)

バラ科ザイフリボク属の落葉小高木で、日本に自生するのはザイフリボク1種だけだそうです。隣接する雑木林で一昨年樹高5m以上もある成木を初めて見つけたのが発端で、最近、若木をわが“裏山植物園”でも1株だけ見つけました(2010.2.13 14:37撮影)。


冬芽は赤色の披針形で、冬でも芽鱗が開くことがあるそうですが、写真のものも芽鱗が開いて中の綿毛が見えています(2010.2.12 15:08撮影)。


樹皮は灰褐色で縦に細かいスジがあります。たまたま枝先に乾涸びた黒紫色の果実がひとつだけ残っていました(2010.2.12 15:09撮影)。

ゴンズイ(権萃)

ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木で、裏山の林縁では樹高5m以上ありそうな成木も見られますが、“裏山植物園”で見られるものは樹高2〜3mの若木です(2010.2.13 14:34撮影)。


山渓ハンディ図鑑4「樹に咲く花」によると、「枝先にふつう仮頂芽が2個つくが、1個または2対つく場合もある」そうですが、写真のものは、側芽も接近してついているので、仮頂芽は一体全体何個あるいは何対あるというべきか判然としませんが、赤色で特徴的な形状なので一度見たら憶えられそうです(2010.2.12 15:05撮影)。